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SUMMER FABRIC~英国服地~|堂島店(大阪)

2021-06-20|

いつもご覧いただきましてありがとうございます。
今回は夏のスーツ・ファブリック(英国服地編)としておすすめの服地をいくつかご紹介させていただきたいと思います。
ではさっそく、
Kynoch-カイノック-
HERITAGE TWIST TROPICAL
(WOOL 100%)
英国らしさを体験したいという方におすすめのこちら。
「ザ・フレスコ」といった具合に強力な糸のハリ感がとても伝わってくる服地で、イギリス好きにはたまらない質感だと思います。
実際にスーツとして身に着けている人は少ない印象ですが、仕上りは文句なしのかっこよさです。

 

 

Taylor&Lodge-テーラー・ロッジ-
ICE MOHAIR
(SUMMER KID MOHAIR 60% / WOOL 40%)
こちらは夏用スーツにイチオシの服地です。
前回のブログ(William Halstead-ウィリアム・ハルステッド-)で紹介したものよりもさらにモヘアの混率が高く、より尖った個性が光ります。
モヘアも60%となるとギラッとした光沢を持つので、かなり主張が強くなるのかなと思いきや、ドヤ感はなくシンプルにかっこいいスーツになります。
生地で見た時と仕上り時のこのイメージのギャップはなかなか面白いです。

 

WOODHEAD-ウッドヘッド-
(WOOL 100%)
一般的な夏もの服地の代表例といえる織り方です。
先にご紹介したカイノックほど糸を強く撚らずに自然なタッチで織り上げている分、生地全体の表面が均一で滑らか。そのため適度な光沢も表現することができています。
いろんな服地に目移りするときは一旦、この服地に戻ってみると自分の欲しいものが明確になるかも、
といった、迷った時の指標になってくれるバランスの取れた服地だと思います。

 

 

 

FOX BROTHERS-フォックス・ブラザーズ-
FOX AIR
(WOOL 100%)
FOXといえば、フランネルに代表されるように冬の王様というイメージがありますが、こちらのFOX AIRもなかなかの雰囲気の持ち主です。
とくに写真のようなブラウン調のファブリックには、どこか錆びついたようなイナタい感じがあって記憶に訴えかけてくるような懐かしさを持っています。ずっと眺めていられる素朴さが素敵なリーズです。

 

今回は夏ものとされる服地をご紹介しましたが、
個人的に、まだお持ちでない方にはモヘア混のスーツに袖を通してもらいたいなと思います。なかでも、モヘアのシャリシャリ感が分かる混率30%以上のものを是非!という感じです。
WOOL 100%との違いがハッキリと分かって夏のスーツの醍醐味を感じられると思います。

 

 

京都ビスポーク 堂島店
南 勇真