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2021AW Styling sample「Brithish Influenced Suit-⑤」~英国の影響力~|銀座店

2021-09-23|//

銀座店で展開しているスタイルサンプル紹介第5弾はFox Brothersのフランネル#79FX-7518で作製したオーセンティックな英国調のダブルブレステッドスーツです。銀座店では今期「British Influence ~英国の影響力~ 」とテーマしてサンプルをご紹介していますが、今回の紹介品はその最たるものであると思います。

解りやすく変な例えで申し上げれば、同じ英国情報員が着るスーツでもジェームス・ボンド(007)のタイプではなくハリー・ハート(Kings Man)の方と言えば両方の映画を観られたお客様にはわかりやすいと思います。(映画を観られていないお客様。すみません!)

印象的なのはフロントボタンの掛け方が6釦の中(2段目)一つ掛けでウエストの絞り位置がやや高めである点と腰ポケットが急傾斜のハッキング&チケット(チェンジ)ポケット付きであるところです。細かいところでは肩先がちょっとしたロープドショルダーになっているところが見落としがちな印象ポイントです。

サイズフィッティングは受注を頂くお客様の体型とご要望にもよりますが。タイト過ぎるバランスよりもオーセンティックなフィットバランスの方が雰囲気が出やすいと思います。そのほうがこのスーツの持っている魅力と着る本人様の魅力を最大限に引き出すことになるはずです。

組下のトラウザースはリバース(内側開き)の2プリーツでサイドストラップ付のベルトレス仕様となっており、普遍的な英国調のデザインを踏襲しています。こうなればトラウザースの裾口はダブルカフスにして足元にはプローグシューズを合わせたくなりますね。

服地はFox Brothersの目付385g/mのウーレンフランネル。冬用スーツ服地としてはちょうど好い加減の密度かもしれません。また、目付の割に弾力も適度に感じられトラウザースの膝折れも気にならない程度のものです。柄行はいたってトラディショナル。目先のトレンドを追うことなく自らが信じたポリシーに沿った服地を作り続けている無骨な英国のテキスタイルメーカーです。その中でもフランネルは同社の看板素材であり、フランネルと言えばFoxになると言っても過言ではありません。

10月になれば京都ビスポーク全店にてフランネルの本格的展開をする予定です。今回の当店のブログは予告的な掲載と認識いただき、他店におきましても違うアプローチで多様なフランネル服地をご提案いたします。フランネルにご興味があるGent’sの皆様、こうご期待を!

最後に、洋服、特に注文服は表層的なカッコいい流行りの言葉で表さなくとも、それをただ身に纏うだけでサマになるほうが良いと思っています。京都ビスポークではそんな静かで説得力のある注文服をスタッフ全員が追求しております。担当したスタッフへお客様の御要望のすべてを投げかけてみてください。すべてのご要望は叶えることはできないかもしれませんが、そのことに一生懸命努力する京都ビスポークのスタッフがそこにいるはずです。

よろしくお願いいたします。

 

京都ビスポークからのお知らせ

2021 AUTUMN&WINTER

FLANNEL COLLECTION

2021/10/2㈯~10/31㈰

全店にて開催

 

上記期間中に対象のフランネル服地でスーツ&ジャケットをご注文のお客様へは、焼き釦(水牛・ナット)のオプションを無料サービスいたします。

※内容は変更になる場合もございます。その際はご容赦ください。

 

銀座店 古賀

 

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