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緊急事態宣言中に想う事 ~フィッターの独り言~|銀座店

2021-04-30|//

三度目の緊急事態宣言に対して

令和3年4月30日現在、緊急事態宣言は京都ビスポークの全店域に発令中であります。私共は感染拡大阻止策を最大限に施しながら営業をいたしております。ご来店頂くお客様へは感染遮断を徹底的に取り組み、そしてお客様には手間をおかけいたしておりますが、ご来店を予約制にさせていただき同じ時間帯のお客様同士の密の回避の一策にしております。尚、応対させていただく私共も不要不急の外出を避ける等、真摯な生活をして罹患しないよう努めております。このことは通常状態に一日でも早く戻ることを祈願したものなので店舗従事者として当たり前の義務として行動しております。今回のブログは商品の紹介などはせず最近思っている事を少し小難しく綴ってみました。

オーダースーツは生活必需品

宣言が出される直前にはその定義に対して議論が巻き起こりましたが、私は世の中に存在するものには不用なモノやコトはないと考えております。極端に言えばコロナウィルスもこの先の人類にとって何らかの教訓になるのかもしれません。今回の緊急事態宣言に対して私共は“オーダースーツは生活必需品である”という揺るぎない想いで対応いたします。併せて私自身は人が生活していく上での「衣・食・住」に対しての観念を再考させてくれるきっかけにもなりました。これまでは人は命を維持していくには最低限の三要素があればいいという解釈にある程度納得していた、というかそのことに対して恥ずかしながら深く考えたことがありませんでした。

今回のコロナ禍で考えを深め改めたのは、人が生きていく上で本当に必要なのはヒト同士の“つながり”であり、それを形成してくれる要素が「衣・食・住」であると思います。今における人のつながりの象徴であるSNS等には「衣・食・住」に関するものが多いのはその証ではないでしょうか。そこでのつながりがコロナ禍において人々の精神的な助けになっているような気がします。

       

       

スーツの今後

コロナ禍になる以前からビジネスマンのスーツ離れはニュースなどでも報じられ、大概の皆様が知るところだと思います。しかしながら、その中でもオーダースーツはそんな流れに反してシェアは大きくなり、大手アパレルでさえもオーダースーツを事業の支点に置きにかかっている状況です。

当然のことながら私共の目的はそんな中で事業数値の競争をすることではありません。大手アパレルと違い私共は“支点”ではなく“作用点”にしているところが大きく違います。先ほど申した“ヒトのつながり”を媒介するモノとしての「京都ビスポークのオーダースーツ」をお客様が着用していただくことで本当に幸せになってほしいという創業者の想いを継承し、お客様へカッコいいと思っていただくオーダースーツをお納めするすることを常に考えて行動する事が重要だと再認識しました。これは綺麗ごとではなくその想いの純粋さが、店の存続に大きく影響すると思います。

今でも入社式、結婚式等人生の節目には何らかのスーツを必ず着用されます。その時々に装う洋服は間違いなく人の記憶や写真などの記録に残ります。ビジネスマンの方でも“ここぞ”という時は間違いなくスーツを着用されるはずです。私は洋服が出しゃばることなく、着たそのヒト自身が記憶や記録に鮮明に残るようなオーダースーツをお納めして行きたい。

そんな他愛のない事を肝に銘じて今後も店の仕事に従事して行きたいと存じます。

私は今回の緊急事態宣言はそのようなことを考えさせてくれる意味のあるものと思っております。

銀座店 古賀一範

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