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節分のお化け|京都本店

2016-02-04|

フランネルと言えば英国FOXBros、節分と言えば・・・ちょっと強引でしたね(笑)

昨日は節分でした。恵方巻にイワシ、福豆で一杯…という方も多かったのではないでしょうか?
そういえば、私の小さな頃、節分にはどこの家庭でも焼いたイワシの頭をヒイラギの枝にさして玄関に飾って鬼が入ってこないよう魔除けにしていました。

うちも母親がそれぞれの風習のちゃんとした意味を教えてくれながら伝承してくれていました。
 しかし時代は変わり、和風建築の家も少なくなったせいか、我が家でも豆撒きや恵方巻は今も続けていますが、イワシの頭を玄関にさすことまではしなくなっています。

時代は変わりますが日本らしい風習を大切にしたいですね。

さて今年の節分は、京都の節分ならではの特別な風習を、いつもお世話になっているNさんのはからいで体験させていただきました。

京都に5つある花街のなかで最古の花街「上七軒(かみしちけん)」。
学問の神様で有名な北野の天神さんの東側に位置し、同じ花街の祇園や先斗町と比べてもとても落ち着いた風情を感じる素敵な花街のお茶屋さんで、京都花街の節分の風物詩「お化け」を楽しむ機会をいただきました。

「節分おばけ」とは日ごろ艶やかな芸姑さんたちが、白塗りに紅をひき艶やかな着物姿ではなく、宝塚歌劇団風や吉本風まで男装から着ぐるみまでなんでもありの少し羽目を外したコスプレで各お座敷をまわる節分だけのたのしい行事。

秘密会議に集まった五人(笑)で、一軒目のおでんやさん(ここもすごく素敵です)で軽く腹ごしらえをした後、上七軒の石畳を歩き、風情あるお茶屋さんの引き戸を開けると「おいでやす~」と迎えていただけます。

靴を脱ぎ、美しい中庭の脇にある廊下をいくとその奥に歴史を積み重ねた素敵な一室。喧騒とは一切隔離された特別な空間。掘りごたつに足を落とすとそれだけでホッとします。

「おにいさんおいでやす~おビールどうぞ~」とおねえさんにお酌していただきながら、ちりめん山椒などをあてにいただくビールや熱燗は最高においしく、2軒目だったこともありいい感じにほろ酔い気分になったころ「お化け」の登場。

猿回しと猿、バカ殿メイクの殿と姫、美女と野獣…次々に繰り広げられる趣向を凝らした仮装とと寸劇は日ごろ艶やかな芸妓さんからは想像できません(笑)

日頃、踊りなどお稽古を積みお座敷を彩る芸姑さんが…節分だけのたのしい行事を満喫しました。

もちろん、お茶屋さんは一見さんお断りです。紹介で連れて行ってもらい、その人の信用で特別な時間を楽しむことができます。そして、お茶屋さん側も常連さんとその客人の為に最高のおもてなしで応える。
一見さんお断りと言うと、他府県の方からはなんか気位が高く鼻につく感じもしますが、その人を知り、連れてくる人との関係まで考えて最高のもてなしをするために、ゆっくりと長い時間をかけて関係を作っていく「おもてなしと信用の文化」だからなんだそうです。

そんな京都の奥深さが詰まった時間と遊び心…そんなお茶屋さんの心に触れれたことは、スーツを作ることが生業の私にとってもとても勉強になる経験となりました。

Nさん、本当にありがとうございました。

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