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洋服豆知識【2】|堂島店(大阪)

2014-07-22|

今日はウール(羊毛)について、少しばかりご説明させていただきます。

生地の原材料で最も代表的なものがウールになると思うのですが、その中でもメリノウールと呼ばれるものがあります。

メリノウールとは名前の通り、羊のメリノ種から刈り取れる毛のことを指しています。

このメリノ種は最も良品質なウールを最も多く産出することから、様々な毛織物に使われています。

そのため、メリノウールという言葉をご存じの方も多いのではないでしょうか。

ちなみに現在のメリノ種のルーツを辿っていくと、スペインの羊種になるようです。

今となっては世界各地に分布しているので、本当に莫大な量のメリノウールが産出されています。

そして産出された国によって、それぞれメリノウールにも特徴があります。

例えば、オーストラリア産のメリノウールの場合だと、オーストラリアの気候・風土に適合させるために、何度も品種改良がなされています。

その結果、数ある羊毛の中でも最も白度が高いと言われており、しなやかで強度も高くなっていることからも、衣料用としては一番適した羊毛だと言えるのではないでしょうか。

このような優れた特徴を備えるオーストラリア産のメリノウールは 羊の芸術的品種 と謳われており、ニットから毛布まで、幅広く使用されています。

この他にもニュージーランド産のメリノウールや、あまり知られていませんがフランス産のメリノウールなどがあります。

一言で「ウール(羊毛)」と言っても、実はいくつかの種類があり、それぞれが現在に至るまでの歴史を持っています。

ウールの世界は本当に奥が深いと、改めて思いました。