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余ったシャツ生地で、自宅で手作りマスク。|京都本店

2020-04-29|

先日、自身のシャツを仕立てた際に余ったシャツ生地を使い、大人用のマスクを作ってみました。マスクの外側にくる部分は綿100% ロイヤルオックスフォード・口があたる内側は綿100% ブロードです。
(写真 左:外側 ピンポイントオックスフォード / 写真 右: 内側 ブロード) ここでポイントなのは、シャツ生地に形態安定加工などの加工が施された生地の場合は、ある程度の化学薬品を生地に付着させて加工をしたりするので、敏感肌の人は肌荒れを起こす事もあるかもしれません。肌に直接触れる生地は綿100%がよいです。

 

1. まずは型紙作成です。フリーハンドで綺麗に生地を切る事はとても難しいです。今後さらに必要になった場合、この型紙があれば同じサイズで何枚も作れるのでとても便利です。この時点でミシンでの縫いしもしっかりを考えた上で型紙を作ります。(左は子供用です。)

 

2. 畳んだ生地の上に型紙を置き、鉛筆でなぞります。ペンだとインクがにじむ恐れがあるので、この場合は手芸用チャコか鉛筆が好ましいです。畳んだ生地を一気に裁断すると、同じ物がもう1枚作れるのでずれる心配がありません。

 

3. 次に切った生地2枚を重ね合わせ、カーブラインを縫います。端から約1㎝を縫いしろとして取っています。 

 

4. カーブラインの縫いしろに対して、垂直に1㎝間隔切れ目をいれます。終われば縫いしろをアイロンで割ります。この工程で鼻からアゴにかけてのマスク内側の生地の処理が出来るわけです。この作業をマスクの外側と内側の両方、同じように行います。(下の写真が4の工程を終えた写真です。) 
 

 

5. 縫い付けです。マスクの外側にくる部分と口があたる内側の部分を中表(中に表がくる)で合わせ、ズレないようにまち針などで仮留めをします。縫うのは天地の端から約1㎝内側です。 

 

6. 上下の縫い合わせが終われば、筒状になって仕上がりますので、内側から生地を引っ張りひっくり返します。 ここまできたらマスク製作の80%ほどは終わっているでしょう。もうひと頑張りです。 

 

7. 端や面にプレスをかけます。生地が複雑に重なっていると分厚くなるので半分にしてプレスをするのも良いです。 

 

8. 最後の工程です。ゴムを通す輪をマスクの両端に作ります。市販のマスクに使ってある細いゴムだと、耳にかけるポイントに力が一点に集中してしまい耳の裏が痛くなるので、手芸用の平ゴムを使用しました。マスク端の生地を2枚まとめて三つ折りにします。(まち針で仮留めをすると縫いやすいです。) 

 

9. 出来上がり。慣れればマスク1つだと製作の所要時間は30分前後で出来ると思います。以前チェックのシャツを作った際に余ったシャツ生地で、子供用のマスクも作りました。
家にいる事が多くなる今の時期に、お一人で・ご家族でと、顔のサイズなどを計りながら、お手頃ビスポークを楽しんでみてはいかがでしょうか。