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タキシードはボンドさんに習おう!|銀座店

2021-06-10|

タキシードの着こなしはその時々のジェームスボンドが一番カッコいい。

映画007の衣裳はサイズバランスはその時点の流行りやスポンサーブランドの意向を反映しているが、ショーンコネリーの時代から変わらないクラシカルテイストに好感を持ちます。それは奇を衒うものは殆どないが、型を知っている者の型破り的なサイズフィッティングを感じるからです。

 

ジェームス・ボンドは英国の情報部員という役柄なので自然に英国的デザインを踏襲しているが、上衣丈のバランスやトラウザースのシルエットはどう見ても同じ情報部員であるハリー・ハートのそれとは明らかに違いますね。ALL英国で設定されたキングスマンのビスポークスーツは伝統的なサビルローシルエット。私的感覚ですが身長が180㎝ぐらいないと似合わないシルエットと思っています。これは自分自身にて実験済み(笑)。日本人の多くの男性にカッコいいスーツを納めようとすればボンドバランスをお薦めする。ダニエルク・レイグもそんなに身長は高くないらしいのでこういうバランスにビスポークされているのかもしれない。

最近フィッターの能力差もあるがビスポークスーツのサイズ合わせで意外に難しいのは袖丈だと感じる。一般的に縦方向のサイズフィッティングなので簡単だと思われがち。自然に腕を下しているとき、腕を組むとき、腕を上げるとき、それぞれにシャツの袖口と腕の露出バランスを設定するのにかなり慎重に採寸します。会話の中からこの方は短めが好き。長めが好き。そのことをくみ取る。道理どおりに行かないことが袖丈のフィッティング。上衣の長さ、組下スラックスのシルエット。次に重要なのは袖丈。勿論、肩・背・胸周りはジャケットがヒトに乗っかるところですので基本のきなんですが…。

タキシードはルールに沿った着こなしが最良です。型破りは型を知った者だけにしかできません。京都ビスポークのスタッフは礼装に精通したフィッターがおすすめいたします。安心してご相談ください。

フィッターはお客様がお帰りになった後、採寸表とお客様のイメージを回想しながら指図に想いを入れて、服地を職人の元へ送っております。

 

京都ビスポーク銀座店 古賀